日本で出会える水族館は4施設!人魚のモデル「マナティ」とは?

美ら海水族館のマナティ

マナティとの出会い

マナティーとの出会いは17年以上前、当時小学生だったか中学生だったか定かではないが、実家で夕方に観ていたドキュメンタリー番組でした。
番組内容はアメリカのフロリダ州に棲息するマナティ達がメインだったと記憶しています。おっとりとしている彼等に天敵となる動物はいないが、ボートのスクリューなどで背中に傷を負ったりしているという内容でした。
マナティーに天敵はいないが、数がどんどん減っており、その原因は人間だ、という内容のテレビだったと思う。

ジュゴンとよく似たマナティは淡水の生き物で、棲息地域も限られており、圧倒的に数が少ないです。
ジュゴンより丸っこく(実際、尾びれで見分けがつきます。扇形がマナティ)、透き通った水の中、ゆったりと泳ぐ姿はみているだけで癒される・・・とにかくマナティに当時の私は一目惚れしたのでした。

日本でマナティに会えるのはどこなんだろう・・・と調べた結果、北海道では(地元が北海道です)会うことができないことが判明し、いつかマナティのいる水族館に行きたい!!と強く誓いました。
それから過ぎること8年以上・・・。
24歳で結婚した私は新婚旅行に旦那さんと沖縄旅行をし、美ら海水族館でようやくマナティに出会ったのでした。可愛い。最高!!
あんなに大きくまんまるな体で、すいすいとゆったり泳ぐ姿が癒されます。
美ら海水族館には2度行っていますが、マナティーの水槽からはなかなか離れられないです。だってずっと見ていたいんだもの。

知らべて見ると、国内には美ら海水族館以外にもマナティを飼育している水族館があると知り「これは制覇せねば」と決意。
2019年10月現在では、国内飼育施設4施設のうち3施設まで訪問済みとなっています。

マナティってどんな生き物?

マナティは「海牛目マナティー科」の哺乳類。
アメリカマナティー・アフリカマナティー・アマゾンマナティーの3種類に分類されています。
もともとはゾウと祖先が一緒で、外敵から逃れて水の中で生活するようになったそうです。昔陸上生活を送っていましたが、現在では前足は胸びれ状となり、後ろ足は退化してしまっています。
ジュゴンとの違いですが、棲息している場所が海水・淡水の違いがあります。また、尾びれも全く異なります。ジュゴンはイルカと同じような尾びれですが、マナティは扇形でまあるい形の尾びれです。
口の形も違っており、ジュゴンは海底の海草を食べるため、口は下についており、マナティは水面の水草を食べるため、ジュゴンほど口の位置が下ではありません。
妊娠期間は約1年で、一度の出産で一頭のマナティーを産みます。そんなにぽこぽこ産むことができないので、数も急激に増えることができないのかな?
体重は500㎏にもなるそうで、ずんぐりむっくりな体系です。ジュゴン同様、人魚のモデルと言われていますが、人魚・・・?という感じです 笑

マナティーは食用や毛皮を目当てに過去乱獲されたことがあり、一時は絶滅危惧種に。1970年代にはわずか数百頭までに減少してしまったそうです。
マナティを捕獲したり殺したりすることは法律で禁じられていますが、ボートとの接触事故や赤潮、水質汚染による被害で数を減らしています。
現在では保護活動の結果数も増え(2016年にはおよそ6,500頭まで回復したそうです)、差し迫った絶滅の危機は回避できたようです。
(参考「BBNews」記事 : https://www.afpbb.com/articles/-/3123483

マナティに会える国内の水族館

「日本動物園水族館協会(JAZA)」に登録されている施設でマナティの飼育をしているのは下記3つの施設です。

  • 美ら海水族館
  • 鳥羽水族館
  • 熱川バナナワニ園

登録外の施設は下記2施設ですが、よみうりランド海水水族館はすでに閉園してしまっています。

  • よみうりランド海水水族館
  • 新屋島水族館

関東は熱川バナナワニ園でマナティーに会うことが可能です。
熱川バナナワニ園のマナティーはかなりご高齢ですが、2017年、飼育48年目にして名前を募集し、現在は「じゅんと(Junto)」という名前が付けられています。
毎週金曜日の午後2時ころから水槽の水を抜き、マナティーのアカスリと水槽の掃除を行っているそうなので、今度は金曜日に絶対行きたいと思っております。有給とろう。

熱川バナナワニ園のジュント

よみうりランド海水水族館は2000年に閉館してしまいました。ラッコとマナティだけは閉館後、「ラッコ・マナティ館」で2002年まで会うことができたそうですが、現在はそちらも閉まっています。
当時飼育されていたマナティーがどうなったかは不明ですが
よみうりランドですが、2019年度〜2028年度までの成長戦略「飛躍」を策定し、その中には「アート水族館」と「エンタメ植物園」を新設すると記述がありました。(参考「よみうりランドの成長戦略「飛躍」の策定について」)
東京西部地区で唯一となる大型水族館にする計画のようで、以前飼育されていたマナティがまだご存命であれば、またここで会えると嬉しいなぁと思っております。
2019年現在未訪問なのは「新屋島水族館」なので、四国旅行に近々行きたいです。

マナティを助けるために

大人になっていくつかの寄付をしていますが、今年(2019年)やっと念願のマナティーへの寄付を始めました!
Save the Manatee Club(https://www.savethemanatee.org/)というマナティーの保護活動をしているフロリダの団体へ寄付を行っています。
ずっとやりたいなぁと思っていたのですが、(ALL英語で気が引けていたんです・・・)直近海外サイトで通販したりしたことをきっかけに、いや、英語でも大丈夫だ!とやってみちゃいました。
Googleさんの翻訳機能に助けられながらWEBで入会し寄付を行いました。1カ月もたたないうちに入会した証として資料やカレンダー、ステッカーなどが届けられました!
Save the Manatee Clubの寄付は、好きなマナティを選び、養子縁組をする感覚の寄付です。ブルー・スプリング、ホモサッサ・スプリング、タンパ湾のマナティたちの中から里子を選ぶことができます。
私はアリエルというマナティを選択して寄付を行いました!
アリエルの経歴や様子、保護活動報告が決まった感覚で今後報告されるようです。楽しみ。

Save the Manatee Club

新宿にあるマナティーズ スクーバダイビングクラブ(http://manatees.jp/)さんではシーズンにフロリダクリスタルリバーへマナティーと泳ぎに行くツアーをしていらっしゃるようです。
私もいつか現地に行って、マナティーと泳いでみたいなぁ。